大相撲の新大関霧島(27=陸奥)が、4年ぶりの故郷モンゴルへの里帰りから再来日した。14日、成田空港到着後に取材に応じ、「(街並みや雰囲気が)4年前から結構変わってたけど、楽しかった。家族、友達、親戚の顔を見れて良かった」と9日間の滞在を満喫した。ビジネスクラスの席が取れず、行きの飛行機に続いて帰りもエコノミークラスで搭乗。長旅だったため、少々お疲れの様子で空港を後にした。

霧島は5日に成田空港を出発し、まずは空路で首都ウランバートルへ向かった。後日、そこから車で約700キロ離れた地元のドルノドゥに凱旋(がいせん)し、同国のスポーツの祭典「ナーダム」に参加するなどして歓迎を受けた。「『新大関』と結構言われました」と周囲からの反響の大きさを実感。地元メディアでも取材を受けるなど多忙な日々を過ごした。

滞在中にはモンゴル相撲に興じるなど体を動かしていたが、新大関として迎える名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けての調整はこれから本格的に行っていく。出稽古に行く日取りなど具体的なことについては「親方と相談して、これから決めたい」と話すにとどめた。【平山連】