東前頭15枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、大関貴景勝に敗れて3敗に後退した。これで2敗力士が消え、優勝争いの混戦模様がさらに深まった。

先頭に立っていた熱海富士が痛恨の2連敗を喫した。12日目に大栄翔、13日目に貴景勝と押し相撲を武器とする実力者に敗れた。序盤戦から快進撃を続けて10日目に33歳ベテラン高安(田子ノ浦)との首位争いを制して単独トップに立つも、上位力士の壁は高かった。日を追うごとに番付の重みがのしかかってきた。

単独トップは消えたが、優勝の芽がなくなったわけではない。気持ちを切り替えて、14日目に阿炎との一番に全力をささげる。【平山連】