酒造大手の「霧島酒造」(本社・宮崎県都城市)が、大相撲九州場所を制した大関霧島(27=陸奥)を祝福した。

千秋楽から一夜明けた27日、同社の広報担当者は「しこ名でも化粧まわしでも、“霧島”の名前を背負って闘っていただき、うれしいことこの上なく存じます。霧島のあるこの九州の地で優勝されたこと、弊社一同大変喜ばしく感じております」と感謝した。

霧島酒造は、霧島の師匠の陸奥親方(元大関霧島)を現役の時からサポート。師匠のしこ名を受け継いだ27歳のために、九州場所前には化粧まわしを贈り、11日目からは霧島が実際に付けて土俵入りを行った。

担当者は「今年6月に陸奥親方(初代霧島関)と霧島関に弊社まで来社いただき、社長、専務と面会されました。陸奥親方が鹿児島県のご出身で都城にもご縁があること、霧島関がこれから弊社と同じ『霧島』の名前を背負われていくことから、今回の九州場所で化粧まわしを贈呈させていただくことになりました」と説明した。

続けて「化粧まわしには4つ『霧島』の文字があり、中央には代表銘柄の黒霧島でも使用している筆文字の『霧島』を施しております。また背景には、昭和30年代に発売されていた焼酎「霧島」のひげ文字ロゴもあしらわれております」と紹介した。

もちろん優勝祝いも忘れない。師匠のしこ名で初めて臨んだ九州場所を制した霧島のために「『赤霧島』と、霧島関と同じ名がつく『霧島〈宮崎限定〉』を贈答させていただきました」。昇進4場所目となる来場所は初めての綱とりがかかる。師匠もなし得なかった番付の頂点に到達した時、次はどんなご褒美が待っているのか-。注目せずにはいられない!?