日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は27日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。会合後に会見した山内昌之委員長(76=東大名誉教授)は、横綱照ノ富士と、豊昇龍、霧島の両大関に対する委員の声などを明かした。

前日26日まで行われた九州場所で3場所連続、今年6場所中5場所で休場となった照ノ富士には「ぜひ姿を見せてほしい」と、来年1月初場所の出場を求めた。そこで休場した場合は「コメントなどを出す」と続けた。「コメント」は横審による「激励」「注意」「引退勧告」の3つの決議とは限らないという。ただ、休場すれば春場所は進退問題に発展する可能性が高まる。

豊昇龍には「見苦しい」と、立ち合いに苦言を呈した。豊昇龍は九州場所の豪ノ山戦で、90秒もにらみつけたまま手をつかない立ち合いで、審判部に呼び出されて注意を受けていた。一方、九州場所優勝の霧島は「堂々たる優勝」と称賛。初場所も同様の優勝を果たせば「横審としても前向きに考える」と、横綱推挙に支障がないと話していた。【高田文太】