大相撲初場所を13勝2敗で制した横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が千秋楽から一夜明けた29日、都内の伊勢ケ浜部屋で会見し、4場所ぶり9度目の復活優勝をした喜びを語った。「目標を持たないときつい時に乗り越えられない。そういう目標を立てているからこそやり切れている」と常々口にしている2桁優勝への意欲を見せた。
腰痛などによる3場所連続休場明けで出場に踏み切ったが、7日目までに平幕の若元春と正代に2敗を喫する前半戦は苦しかった。転機となったのは9日目の錦木戦。188キロの重い腰の相手を寄り切った一番で「当たりの感覚や体重のかけ方が良かった」と手ごたえをつかみ、尻上がりに調子を上げた。8日目から連勝街道を歩み、千秋楽本割で大関霧島、優勝決定戦で関脇琴ノ若との優勝決定戦を破り9度目の賜杯を抱いた。
「十分に稽古ができていない中で、日に日に状態が良くなった。結果的に優勝になってうれしい」と喜びながら、厳しい15日間戦い抜いたことで得られたことについては「体の向き合い方がちょっとずつつかんだかな。(番付が)落ちてから上がった時にガムシャラに鍛える作業をやっていた。ハードなトレーニングに体が慣れてきて筋肉が反応しなくなってきた。先生たちとも相談しながら今後どうやっていくかを考えたい」と話した。
これでモンゴル出身の元横綱日馬富士と優勝回数が並び、目標としてきた10度の優勝回数を視界に捉えた。照ノ富士は「できるだけ早く達成したい」と誓った。

