大相撲の名門、高砂部屋の引っ越しが27日に始まった。東京都墨田区本所から同区石原に移転。20人を超える力士らが所属する大所帯で、翌28日まで2日にわたって行われる。

移転先への距離は徒歩10分程度。初場所千秋楽の翌日にあたるこの日、2台のトラックが新旧の部屋をピストン輸送で往復した。力士たちは4つの班に分かれて奮闘。移転前の部屋からトラックに荷物を積んだり、転居先で待ち受けてトラックから荷物を運び入れたりといった作業を、手際よくパワフルに行った。

転居元の部屋の前に停車するトラックの荷台に上った元十両の幕下朝志雄は「トラックの上にいる僕が一番大事な役割。ちゃんと考えて積まないと」と体だけでなく頭も使って奮闘。昨年九州場所で幕下優勝の長内は、1月でも上半身裸で引っ越し作業に臨み、関係者から「季節感がない」とツッコミを受けていた。

高砂部屋は元横綱朝青龍ら数々の名力士を輩出。初場所の番付には左膝の重傷から再起を期す元大関の幕下朝乃山や十両朝紅龍らが名を連ねた。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は20年11月に元大関朝潮の先代師匠(23年に死去)から部屋を継承した。【奥岡幹浩】