“角界の救世主”が「悔いは一切ない」と、すがすがしくファンに別れを告げた。今場所前、現役引退と年寄「北陣」襲名を発表していた、最高位小結の遠藤(35=追手風)が、福岡市内のホテルで会見した。7月に右膝、9月に左膝と、慢性的に痛めていた両膝を相次いで手術。幕内だった5月夏場所を9勝6敗と勝ち越したのを最後に、2場所連続全休中で、九州場所は東幕下3枚目に番付を下げていた。屈指の寡黙な男の言葉は、故郷石川県のファンへの感謝にあふれ、最後まで涙を見せなかった。一問一答は以下の通り。
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-師匠の追手風親方(元前頭大翔山)への報告は
遠藤 伝えたといいますか。師匠からは「よく頑張った、お疲れさま」という一言をいただきました。
-家族の反応は
遠藤 家族にも伝えたというか、普段から僕一人で何かを決めることなんてないから。いつも一緒に決めてきた。(長男が)「いいね」って言っていました。
-左四つの型で多くのファンを魅了してきた
遠藤 こだわりを持ってこの型じゃなきゃ勝負できない、勝てないと思って一生懸命取り組んできた。
-相撲人気が低迷している中で入門して、多くのファンの心をつかんできた
遠藤 僕の相撲を本場所やテレビの前で楽しみに見てくださった皆さまには、この場を借りて、本当に、お礼を申し上げたいです。応援のおかげで土俵に立ち続けることができました。
-ずっとケガとの闘い。辞めたいと思ったことは
遠藤 大学を卒業して相撲界に入り、入門すると決めた以上、後悔するような辞め方はしたくなかった。
-もしもやり直せるならどこからやり直したいか
遠藤 やり直すってことはないです。今までが、そして今が本当に幸せです。

