SKE48荒井優希(22)の、アイドルとプロレスの“二刀流”挑戦が始まった。

先月14日、都内で会見を開き「東京女子プロレス」に本格参戦することを表明した。4日の東京・後楽園ホール大会で、「アップアップガールズ(プロレス)」の渡辺未詩(21)とのタッグで、元LinQの伊藤麻希(25)・遠藤有栖(23)組と対戦し、デビューする。

荒井は18年2月に愛知県体育館で行われた、48グループメンバーが出演したドラマ「豆腐プロレス」のリアルイベントで、「バブリー荒井」として“リングレビュー”。同年には、DDTのリングにも上がった経験があった。165センチの長身で、当時も「かかと落とし」を得意技の1つにしていたが、CyberFightの高木三四郎社長(51)は会見で「かかと落としがものすごい華があって、リング映えする。すごい逸材になる」と、オファーを送り続けていたことを明かした。

13年11月の「第1回AKB48グループドラフト会議」でSKE48のチームK2に指名され、14年に劇場デビューして約7年。総選挙の最高位は28位で、グループの最新シングル「恋落ちフラグ」の収録曲「あの頃のロッカー」で初センターを務め、青木詩織(24)との「おしゆき」コンビで行っているTikTokのフォロワーは70万人を超えるなど、アイドル人生としても順調な中での、プロレス挑戦。その理由を会見で聞くと、きっぱりと答えた。

荒井 中学生でグループに入って7年。ライブ、握手会、いろいろと経験させてもらっている中で、もう1つファンの皆さんに楽しんでもらえるものをと思って、挑戦しました。たくさんの方に応援してもらえるプロレスラーになります!

先月28日に公開した練習で、練習パートナーである同団体の山下実優(26)は「エルボーとかも“当て感”がいい。限られた時間の中で濃い練習をしている。気持ちの強さもあります」と称した。

4日のデビュー戦では、経験で上回る伊藤に終始攻められ、最後は「伊藤デラックス」を決められギブアップ。ほろ苦いデビューとなったが、かつて高木もほれ込んだかかと落としも「Finally」と名付け、豪快に決めるなど見せ場も作った。

次戦(6月6日、さいたまスーパーアリーナ「CyberFight FESTIVAL」)以降も決まり、本格的に二刀流として歩む道が始まった。もちろん、プロレスの世界は甘くない。それでも、グループ総勢300人を超える中で、7年以上“戦って”きた経験は、きっと勝負どころで生きるはず。どんなプロレスラーになるのか、そしてアイドルとしてもどんな姿を見せていくのか。今後も注目していきたい。【大友陽平】