AKB48が、先月23日から新たなイベントをスタートさせた。その名も「AKB48天下一HADO会」。AR(拡張現実)技術を駆使した新世代スポーツ「HADO」とコラボし、テレビ東京の冠番組「AKB48、最近聞いたかも?~一緒になんかやってみませんか?~」(火曜深夜1時35分)と連動したファン参加型のイベントだ。

これまで選抜総選挙やじゃんけん大会をはじめ、運動会などさまざまなイベントを開催してきたグループにとって、新たな“神イベント”の誕生だ。HADOは、AR技術を駆使した新世代スポーツで、頭にヘッドマウントディスプレー、腕にアームセンサーを装着。魔法のようなエナジーボールを放ち、相手に当てた得点数を競うゲーム。さながらドッジボールや「スポーツ雪合戦」をバーチャル上で行うとイメージすると、分かりやすいだろうか。

2対2や3対3で行うのが通例で、80秒間の試合時間で点数を取り合う。エナジーボールのスピードや大きさ、防御するシールドを立てられる回数などは事前に設定して遊ぶこともできるが、今回の「天下一HADO会」ではその部分で「ファン参加型」となっており、生配信の視聴者がメンバーの設定やアイテムを投票できたり、会場のファンが応援チームに「ボール」で投票してアイテムをゲットできる仕組みが取り入れられている。

コロナ禍以降、握手会やイベントなどもさまざまな制限や制約がある中で、特に会場のファンの投票では、メンバーが客席内を練り歩いて直接“おねだり”する場面もあり、早くもファンにとっては“神イベント”と話題になっている。チームA、K、B、4の各チームの対抗戦を3カ月かけて、全6戦を行って、総合順位を決める。ゲームでの戦術やチームプレーはもちろん、ファンとの結束力も今後、試されていくだろう。

第1回に出演したチーム4キャプテンの倉野尾成美(21)は「距離感もそうですし、ファンの皆さんと一緒に戦えるのはいいですね!」。チームK山内瑞葵(20)も「チームとしての絆も深まりますし、より良いグループになっていく気がします」と話した。チームAでグループ総監督の向井地美音(24)も「汗をかく場面もあったり、ファンの皆さんとの距離感だったり、AKBにもピッタリのイベントだと思います」と手応えを感じていた。

なお「HADO」は、専用コートを完備した「HADOアリーナ」が東京・お台場店をはじめ5店舗、同アリーナより小規模の専用施設が整った「HADOフィールド」が4店舗、他コンテンツとの併設型店舗も5店舗と全国各地に広がっている。専用道具などはレンタルのため、初心者でも楽しめる。日ごろの運動不足解消にもピッタリだ。【大友陽平】