HKT48が1日、パシフィコ横浜国立大ホールで、「HKT48 春のコンサート2023~私たちの現在地~」を行った。

昨年10月の11周年記念ライブ以来のコンサート開催となった。「ロックだよ、人生は…」で幕を開けると、この日夜に卒業コンサートを控える矢吹奈子(21)は「HKT48、春コン行くぞー!」と声を張り上げて笑顔。「青春の出口」「おしゃべりジュークボックス」「メロンジュース」を立て続けに披露して盛り上げた。会場は声出しが解禁されており、矢吹はファンの熱気に「声出しのコンサートは久しぶり。皆さんがいつも以上に熱くなれたら」と語った。

中盤のユニットコーナーでは、運上弘菜(24)が生野莉奈(12)石松結菜(11)猪原絆愛(12)安井妃奈(12)と登場し「ロマンティック病」をパフォーマンス。運上は10代前半のメンバーとの組み合わせに「先生が『なっぴ(運上)は20何歳で体力がないんだから、あんたたちが飛んで目立ちなさいよ』と言っていたと聞いてしまって。頭真っ白になって、出るのが恥ずかしくなっちゃった」と照れ笑いした。

また「出逢いの続き」をソロ歌唱した矢吹は、卒業理由に後輩メンバーの成長を挙げ「この子たちになら未来のHKTを託すことができると思った」。また「先輩から手渡されたバトンを、これからも大切につないでもらいたい。希望に満ちあふれた未来のHKT48を、私も皆さんと同じく見守り続けたいと思います」と話した。

コンサートでは全30曲を披露。チームHキャプテンの豊永阿紀(23)は、公演タイトルに込めた思いを語り「たくさんの卒業生をはじめ、ここに立つ現役メンバー、HKT48を背負ったことのあるメンバー全員が、HKT48を現在地まで運んできたと思う。HKT48の過去も現在も、未来まで愛してもらえるとうれしいです」とファンに呼びかけていた。

◆矢吹奈子(やぶき・なこ)2001年(平13)6月18日、東京都生まれ。愛称「なこ」。13年、HKT48の3期生として加入。選抜総選挙は第6回(14年)から圏外→外→28→37→9位。18年、シングル「早送りカレンダー」で「なこみく」コンビの田中美久とダブルセンター。15年9月~18年5月までAKB48チームB兼任。18年10月~21年4月までIZ*ONEの一員として活動。グループ復帰後、22年5月に「ビーサンはなぜなくなるのか?」でシングル初の単独センター。ドラマ「顔だけ先生」や、映画「向田理髪店」などに出演。150センチ。