47都道府県の出身者からなるAKB48チーム8が30日、横浜・ぴあアリーナMMで、「AKB48チーム8 春の総決算祭り 9年間のキセキ 夜の部」を開催した。この日をもって活動休止するチーム8のラストライブ。終盤ではメンバーが涙ながらにあいさつした。

グループの最新曲「どうしても君が好きだ」などでスタート。茨城代表の岡部麟(26)は「始まって欲しくなかったけど、チーム8最後のコンサートです。チーム8全開で、ラストステージをお届けしたいと思います」と呼びかけた。

夜公演は現役メンバーのみで行われ、チーム初のオリジナル曲「47の素敵な街へ」「サヨナラじゃない」などオリジナル曲を含む33曲をパフォーマンス。清水麻璃亜(25)服部有菜(22)平野ひかる(20)濱咲友菜(21)藤園麗(18)はグループの活動休止に伴い卒業を発表しており、清水は「卒業後も前を向いてメンバーと進んでいけたら」と話した。

チーム8は14年にトヨタ自動車のバックアップのもと、「会いに行くアイドル」をコンセプトに結成された。グループの中でも独自の活動も多く、全国各地のイベントに出演しながらファンを獲得。本田仁美(21)小栗有以(21)らグループの中心メンバーを輩出した。小栗はエンディングで涙を流し「最初はAKB48の中で認めていただけなくて」と苦しんだことを吐露。「でも、今はこんなに大きな会場でたくさんのファンの方に見ていただけています」と感謝した。メンバーとともにした9年間の苦楽を振り返りながら「チーム8は私たちの青春そのものでした。私たちはチーム8が大好きです」と話した。

最後に本田が、秋元康総合プロデューサーが寄せた手紙を読み上げ「生まれも育ちも違う君たちが声をかけ合い話し合い、立ち向かってチーム8は少しずつ絆が生まれ、いつの間にかどこよりも結束力のあるチームになりました」「さよならの代わりにこの言葉を贈ります。ありがとう、また会いましょう」などとメッセージを伝えると、メンバーは感極まった様子。

本田は「解散という言葉は使わず、また会える日を楽しみに精いっぱい頑張っていきます」と笑顔で締めくくった。

昼夜2公演を行い、1万5000人を動員した。

【写真特集】活動休止のAKB48「チーム8」9年間の歩み、懐かし画像で振り返り