SKE48の新センター、末永桜花(21)をインタビューした。意外性のあるキャラクターに驚かされた。

15年に加入し、今年で9年目。新曲「好きになっちゃった」で初めてセンターの座をつかんだ。王道アイドル感たっぷりの見た目から勝手にふわっとした印象を受けていたが、話を聞くと、本人はかなりの“ど根性”タイプだ。8年間で養われた強みを聞くと、「まずメンタルの強さ」と即答。「これを言うと今の時代にそぐわないかも知れないけど、“ザ・根性”みたいな(笑い)。折れない心と気持ちの持ち方は、このグループに入って培われたものかな」と話す。

加入当初は「同期の中でも、ステージの端にすら立てなかった」。18年の初選抜入り後も、なかなか目立つポジションに恵まれず「これだけやっても、まだここから抜け出せないのかと。どうしたら前に行けたり大人の方に認めてもらえたりするんだろうなとか、SKE48に必要だと思ってもらえるんだろうってすごく悩んだりとか」と振り返る。「努力は絶対報われる」というフレーズをなぞりながら、「全然報われないじゃん!って思ったこともあったんですけど、やっぱりちゃんと見てくれている人はいる。実るまでに時間はかかるけど、耐える心や、がむしゃらに今日自分のやるべきことを見つけて、課題を探していくことはできるようになったのかな」と語った。

6月に名古屋でソロコンサートを開催した。MCでは、同期や後輩に追い越される中でも変わらず応援を続けてくれたファンに感謝し「他のメンバーを推していたら、ファンの皆さんが推しメンと見たかった景色って、もっと早く見られていたと思うんです。この、人よりも押し上げる労力が必要な私を見つけて、選んで、押し上げてくれたことがすごくうれしい。よかったなって思います」。普段ステージ上は泣かないが、この時は珍しく涙を見せ「ファンの皆さんを泣かせるつもりで『いつも応援してくれてありがとう』って言ったのに、私が泣けてきてしまって。ファンの方は普段泣かない私が泣いていることに、涙が引っ込んで驚きに変わったっていう方が結構多かったです」と笑った。

これまで積み重ねてきた努力ゆえか、夢だったセンターにも浮足立つことはない。新曲に関する活動について聞くと「悔いのないように」と、これが最後のセンターになるかのように答えた。「もちろんまたセンターに立ちたい気持ちはありますけど、もしもこれが最後になって卒業となった時に、『あのシングルでもっとこうしておけばよかった』という後悔を残したくなくて。今だけは『最後かもしれない』という心意気で」

新曲の振り付け練習でセンターポジションを示す「0番」の立ち位置を指示された時も、すぐには喜ばず「特殊な振り付けで、センターじゃないかも…」と自分に言い聞かせていたという慎重派。地に足の着いた性格で、新しいセンター像を見せてくれそうだ。【遠藤尚子】