田中美久(22)が9日、福岡サンパレスホテル&ホールで「田中美久 卒業コンサート~10年分の感謝を込めて!みんなで一緒にみくもんもん~」を開催し、約10年間のアイドル人生に幕を下ろした。

大きめリボンのポニーテール姿で登場。「みんな、今日は来てくれてありがとう~! 最後のアイドル姿を目に焼き付けてください!」と呼びかけると会場からは大歓声があがった。自身初選抜となった楽曲「桜、みんなで食べた」ではメンバーらとスキンシップをしながら満面の笑みを浮かべた。

13年8月に11歳でHKT48に加入。昨年12月29日にHKT48の卒業公演を開催し、元日付で新事務所「am」に移籍した。この日は1日だけアイドルに戻り、「卒業してもこの3月9日があるから、さみしさよりも安心感が大きかった。いざこの日が来てしまったらどうなっちゃうんだろうと…」と眉を下げつつ「うちわとかコールとか、本当に温かい場所だなって改めて思いました」とほほ笑んだ。

ライブ中盤には、OGの矢吹奈子(22)が登場。“なこみく”ペアが一夜限りで復活し、ユニット曲「生意気リップス」、ダブルセンターを務めた「早送りカレンダー」などをパフォーマンスした。

OG兒玉遥(27)田島芽瑠(24)朝長美桜(25)らもサプライズで登場。20年の楽曲総選挙リクエストアワーで1位を獲得した人気曲「ロマンティック病」を、オリジナルメンバーの田中、田島、朝長、矢吹、松岡はな(24)で披露した。オリジナルメンバーがステージ上でそろうことがレアだったといい、矢吹は「フルでの披露は史上初」と笑顔で明かした。

アンコールで田中は、ピンクのドレスとティアラ姿で登場。「ファンの皆さん、本当に10年間ありがとうございます」と頭を下げ、「ファンの方からの言葉で『暗闇の中が一番光を探しやすい場所』って。どんなに辛いときもその言葉を胸に頑張ってこれました」と回想。「HKT48で過ごした時間は、おばあちゃんになっても、お墓に入るまで持っていきます」とほほ笑み、「ここでたくさんの感謝を伝えて、私は次のステップに進みたい。たくさん支えてくれて、見まもってくれてありがとございました!」と感謝。胸に手をあて何度もお辞儀し、「皆のことが本当に大好きだよ!」と思いを伝えた。

さらに指原莉乃(31)のサプライズ登場に涙する場面もあった。田中は「ありがとう。うれしい、さしこちゃん」と号泣しながら「私が卒業ドレス着られないかもってなったとき、『私がお金出すから』って言ってくれた」と“暴露”。最終的にはお金は出していないとみられるが、指原は「結果的に作ってもらえて、今までの頑張りが形になってうれしい。急いで来たから何て言ったらいいか…。みくりんが俳優さんとして、たくさん番組で共演できたら」とほほ笑んだ。

ダブルアンコールではOG、現役メンバーらとともに「ロマンティック病」を再び歌唱。「本当にありがとうございました! 大好きだよ!」と思いを伝え、満面の笑みでステージを去った。