AKB48のメンバーがリレー形式で主役を務める缶コーヒー「ワンダ」CMの第2弾が明日16日から全国で放送される。トップバッターの大島優子(24)に続いて登場するのは渡辺麻友(18)。タイトルは「笑って」編で、憧れの部長を笑顔にするために一生懸命になるOLという役柄だ。

 CMの舞台は会社の会議室。議論が行き詰まって、憧れの部長(大杉漣)が険しい表情で腕を組んでいる。重苦しい雰囲気の中、渡辺が扮(ふん)する入社2年目のOLが「部長、笑って、笑って」と心の中で念じる。しばらくすると部長は、ふいに渡辺の方に顔を向けて笑いだした。渡辺は「笑った!」と心の中で叫び、自分の思いが通じたと思って喜ぶ。

 ところが、よくよく部長の視線をたどってみると、彼が見ていたのは、渡辺の胸にぶら下がっている社員証。そこには入社当時に撮影した地味すぎる渡辺の顔写真があった、というオチがついている。部長はすっかり柔らかな表情になり、「ワンダ

 金の微糖」を飲んでリラックスするというストーリーだ。

 今回のCMのポイントには、あか抜けない渡辺の社員証の顔写真。渡辺はほぼノーメークで、髪をおさげにして、左右が微妙にずれた眼鏡をかけて写っている。撮影ではスタッフが「うわっ、これはヤバい」とつぶやき、すかさず渡辺が「今、ヤバいって言いましたよね」と突っ込み、周囲の爆笑を誘う一幕も。渡辺はしぐさや表情を自ら考え、なぜか肩で息をするなど、イケてないOLを楽しそうに演じていたという。

 また、渡辺が部長をじっと見つめながら「笑って」と念じるシーンでは、2分以上カメラを回しっぱなしにして、渡辺の表情を引き出した。休憩中は大杉とAKB48のコンサートの話題で盛り上がり、会場での再会を約束。終了後は「オフィスで働いた経験は1度もないので、監督の指導を仰ぎながら、自分の中で想像力を膨らませました」と話した。