田中圭の主演舞台を見てきました。田中と言えば、昨年4月に週刊文春が田中と永野芽郁との不倫疑惑を報じました。それ以降、CMを降板するなど活動を自粛していることもあって、このところ、テレビでその姿を見ることはありませんでした。今回の舞台は4度目のタッグとなる元放送作家の鈴木おさむさんが作・演出した「母さん、ラブソングです。」(東京芸術劇場)で、田中にとって騒動の渦中にあった昨年5月の舞台以来、約1年ぶりの舞台です。

田中が演じたのは、かつて大ヒットした曲を持つも、最近は振るわず、シンガーとして崖っぷちに立つ40代ソロシンガー。しかも、酒の席でトラブルを起こして、無期限謹慎中という役柄。どこか、田中の現在に通じる設定で、気心の知れた鈴木さんだからこそ書ける、田中自身を思わせるセリフ、フレーズがいくつも散りばめられていました。

出演はマネジャーを務める弟役の矢崎広との二人だけ。田中は膨大なセリフに汗だくで取り組み、平井大が書き下ろした「あなた」などの歌も披露しました。1時間45分の舞台にスキはなく、田中の根強いファンが客席を埋めて、カーテンコールでは大きな拍手が起こりました。一部報道によると、来年1月のスタートの連続ドラマに主演する予定があるとか。今回の舞台を見ていて、やっぱり、田中の俳優力の高さを実感しました。舞台からドラマへ、実力ある田中がドラマで再び活躍する姿に期待したいと思います。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)