乃木坂46の4期生、早川聖来(19)が、MBSラジオ「ザ・ヒットスタジオ(水)」(水曜深夜0時)の新レギュラーに就任したことが10日、分かった。先輩の高山一実(26)から引き継ぐ形で、明日12日から出演する。このほど日刊スポーツの取材に応じた。幼少期から培われた「振り切る精神」で、グループを明るい光で照らしていく。

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ソロ初のレギュラー就任。「すごく、すごく、うれしいです。ありがたいです」と喜びをかみしめる。

「先輩方がいろいろ個人でお仕事をされていて、格好いいなと憧れていた部分がすごく大きかったので、1歩前進できたのかな、と思えました。ファンの方々にも、いつも応援していただいているばかりで、なかなか成果を出せることがなかったので、今度こそ少し恩返しができるんじゃないか、って思っています」

前任の高山にも報告したという。「『引き継がせていただきます。何かアドバイスください』と連絡したら、『アドバイスなんてないよ~。伸び伸び、楽しくやってください!』って返ってきました」と明かす。「高山さんは今、バラエティーとかでも大活躍されていますし、大好きな先輩の後任をさせていただくことが、心の底から光栄です」と笑顔を見せた。

一方で、プレッシャーもあるという。17年4月から卒業生の生駒里奈(24)が、18年7月からは高山がレギュラーを歴任してきた。「生駒さん→高山さん→早川。すごい先輩方の後で、大丈夫かな早川。頑張れ早川! って自分に言い聞かせています」と笑った。

MBSラジオは、地元の大阪でも放送される。「やっぱりうれしいですね。地元の友達もラジオ好きな子が多くて。お父さんお母さんも車の中とかでよく流していたので、聴いてくれるかな、って思います」と期待を寄せている。

既に初回収録も終えた。「西川(貴教)さんも、久松(郁実)さんも、高田(秋)さんもすごく優しくて、最初私が緊張している時に、すごく褒めてくださったので、伸び伸びと話すことができました」と感謝する。チャームポイントの関西弁は緊張であまり出せなかったという。「もうちょっと慣れてきたら、出していきたいです。話すタイミングもつかめるようになりたいです」と話した。

番組内では、主に流行や気になることについてトークを展開する。「私が最年少ですけど、年の差を感じることもなく。ポケモンの話とかしました。私自身も流行とかに敏感になりつつ、4期生には現役女子高生メンバーもいるので、いろんな情報を収集していきたいです」と意気込んだ。

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18年11月加入の4期生。乃木坂46で1年9カ月が経過し、「最初は発言することにすごく緊張していたんですけど、少しずつ慣れてきたかもしれません」という。テレビ東京系「乃木坂工事中」内の企画、「第3回 乃木坂46 内輪ウケものまね大賞」では、同期の賀喜遥香(19)の顔まねなどを披露して優勝した。

「振り切って、全力で、顔の筋肉の端から端までを使った結果、優勝させていただきました。もちろんうれしかったですけど、人をイジった結果優勝するというのは、ちょっと心が痛くて、複雑でした(笑い)。でも、やる時は全力で振り切ってやります!」

乃木坂46加入前は、5歳から始めたクラシックバレエに打ち込み、小、中学校時代は地元のこどもミュージカルにも参加していた。

「今思えば、人前で何かをする機会をたくさん与えてもらっていました。汗をかくぐらい緊張するけど、やる時は振り切ってやらないといけない、逆に恥ずかしがったらグダグダになる、っていうのを、無意識のうちに経験して学んでいたのかもしれません」

高い表現力を買われ、今年3月には舞台「スマホを落としただけなのに」でヒロイン役に抜てきされ、堂々とした演技を見せた。「昔から表現することが好きなので、もっと芝居とかもやりたいです」。一方で、「でも、一番はやっぱり、乃木坂にいるからこそできる、ライブとか握手会とかをもっと頑張りたいです。今はなかなかできないこともありますけど」と話す。

ラジオレギュラー就任が、さらなる飛躍のきっかけになりそうだ。「人と話すことが好き。ラジオのお仕事をいただけて本当にうれしいですし、もっといろんな人と関わって、お話しして、たくさんいい刺激をもらって、人間的に成長していきたいです!」。今月24日に20歳を迎える新星が、度胸に磨きをかけていく。【横山慧】

◆早川聖来(はやかわ・せいら)2000年(平12)8月24日、大阪府生まれ。18年8月、坂道合同オーディション合格。同11月に乃木坂46加入。164センチ。血液型A。

ラジオのスタジオで笑顔を見せる乃木坂46早川聖来(撮影・横山慧)
ラジオのスタジオで笑顔を見せる乃木坂46早川聖来(撮影・横山慧)