櫻坂46森田ひかる(19)が、明日14日発売のセカンドシングル「BAN」への思いを語ります。昨年12月のファーストシングル「Nobody’s fault」に続き2作連続でセンターを務めています。年末には「NHK紅白歌合戦」も経験し、年始にはドラマにも初挑戦。場数を踏んで、グループ力を高めます。【取材・構成=横山慧】

凜(りん)とした雰囲気でセンターを務める櫻坂46の森田ひかる(撮影・足立雅史)
凜(りん)とした雰囲気でセンターを務める櫻坂46の森田ひかる(撮影・足立雅史)

「BAN」は櫻坂46らしい、力強いメッセージの込められた楽曲だ。“グループ史上最高難度”ともいわれるスピーディーな激しいダンスも印象的で、「特に間奏のところは音も速いし、全員でそろえないといけない。一体感を見せていきたいです。たくさん練習しないと、と思っています」と明かした。

ミュージックビデオ(MV)は兵庫・淡路島で撮影。「どのメンバーもそうだと思うんですけど、やる気に満ちあふれていました。本気にいいものを作りたい、っていう気持ちがすごくありました」と振り返った。監督は、ファーストシングル収録曲「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」のMVも手掛けた加藤ヒデジン氏。「すごく1人1人と向き合ってお話をしてくださる方。みんなで1つのものを作っている感覚が強かったです」と明かした。

18年11月に二期生として欅坂46に加入。昨年櫻坂46に改名し、同12月の“再デビュー”から2作連続でセンターの重責を担っている。「いろいろな思いがある中、ファンの方々がいらっしゃらなかったら、私たちはいないので。感謝の気持ちがあります」と伝えた。当面のテーマを聞かれ、「グループ力を高めていきたいです」と答えた。

「全ての面における、グループ全体の力です。楽曲をお届けするのもそうですし、1人1人の個性を見せていくのももちろん大切ですし。そのメンバーたちが全員一体になったときに、爆発させるっていうのがこのグループの良さだと思うので、もう1つ先に進めたらな、って思います。パフォーマンス面でも、1つ1つしっかり向き合って、みんなで色をつけていけたらいいなって思います」

昨年はコロナ禍もあって、有観客ライブや握手会開催が難しい時期が続いた。「音楽番組に出させていただいたりとか、MV撮影して制作してCDを発売させていただいたり。これらが全て当たり前じゃないという意識とか自覚を持って、初心を忘れないようにしたいです」と力を込めた。

昨年末の「NHK紅白歌合戦」には櫻坂46として初出場し、「Nobody’s fault」を披露した。「あっという間でした。舞台裏では、みんなずっと緊張していました。特に(山崎)天ちゃんは、今までに見たことないくらい緊張していました」と笑顔で振り返った。

配信中のひかりTVオリジナルドラマ「ボーダレス」では、メインキャストの1人として出演している。約3カ月間の撮影を終えて「いろんな方に出会って、お話しして、ずっと学びの日々でした。経験できたことがありがたかったです。キャストの方々も監督さんも、すごく温かかったです」と感謝。「学んだこととか、考え方を、少しでもグループに持ち帰っていきたいです」と誓った。

異例の改名から半年。グループの中心で大きなプレッシャーを背負う19歳は、ひたむきに前を向き続ける。

◆森田(もりた)ひかる 2001年(平13)7月10日、福岡県生まれ。18年8月「坂道合同オーディション」合格。同11月に二期生として欅坂46に加入。愛称「るんちゃん」など。150・5センチ。血液型B。