EXILEが9月27日にデビュー20周年を迎えます。「日曜日のヒーロー EXILE20周年特別編」として、2週にわたり、EXILEのこれまで、そして未来について語り合ってもらいます。前編は、14人体制となった“新生EXILE”を音楽面で引っ張るTAKAHIRO(36)SHOKICHI(35)白濱亜嵐(28)の登場です。

★「憧れ」の存在に加入 人生何が起こるか…

3人とも、EXILEに憧れを抱いていた。

TAKAHIRO EXILEがデビューしてすぐ、当時一緒にライブなどにも行っていた妹に「お兄ちゃんがめちゃ好きそうな人たちが出てきた」と教えてもらったのがきっかけです。よくカラオケでも歌ってました。美容師として上京して、05年のライブ「ASIA」に行った時に初めて生歌を聞いて、さらに衝撃を受けました。

SHOKICHI オーディション番組の時からATSUSHIさんに注目してました。デビューされて、弟(劇団EXILE八木将康)がCDを買ってきて、ずっと聞いてました。

白濱 二代目 J Soul Brothersが武者修行で松山に来て、それを見たのが人生初ライブでした。その時、SHOKICHIさんを前から3列目で見ているんです。(小林)直己さんのドレッドヘアにも触れて、これになりたい! って(笑い)。

TAKAHIROは06年の「ボーカルバトルオーディション」で、SHOKICHIら二代目メンバーは09年3月に加入。白濱は14年の「パフォーマーバトルオーディション」でそれぞれEXILEメンバーに。

TAKAHIRO 加入翌年に、アリーナツアー「EXILE EVOLUTION」を回ったのは大きかったです。最初は右も左も分からない状況でしたが、先輩方に1つ1つ教えてもらいながら、ファイナルを迎えた時に、小さな円ではあるんですけど1周できたかなと…。サプライズでファンの皆さんが緑色のペンライトで会場を染めてくださって、どんな夜景よりもきれいでした。

SHOKICHI 最初は自分の存在意義をずっと探していました。10年のスタジアムツアー「FANTASY」あたりから、より歌を磨いたり、グループに貢献できる自分になりたいと責任感を持って、信じながらトライしてきました。

白濱 加入翌年のドームツアー「AMAZING WORLD」に参加した時、メンバーになったんだと実感しましたが、自分が中学生の時に見ていた中にいるというのはいまだに不思議ですし、人生って何が起こるか分からないです。

★昨年11月に14人体制に 変化見えやすい時期

昨年11月にATSUSHI(41)が卒業し、オリジナルメンバーがいない14人体制の“新生EXILE”が始動した。最初の楽曲となった「RED PHOENIX」は、SHOKICHIと白濱の2人を中心に作曲した楽曲だ。

TAKAHIRO 楽曲選びの時は、2人の名前が伏せられた状態でした。みんな良い曲の時は自然と体が揺れるんですけど、この曲もみんな体が揺れて…。満場一致で決まりました。

SHOKICHI メンバーのムードをくみ取りつつ、リスタートはこういう音かなというのが頭の中で鳴っていたので、どう具現化しようかと考えていました。そこで亜嵐に声をかけたんです。

白濱 純粋にかっこ良い曲を作って、それがEXILEにハマッたらいいなという感覚で作りました。

SHOKICHI 曲選びの時は、メンバーの賛成が得られるその時を、静かに待ってました(笑い)。

TAKAHIRO フェアな曲選びで満場一致で決まった曲が、メンバーの手作りだった…。こんな理想的なことはない、最高の始まりでした。今はEXILEの変化も見えやすい時期でもあると思います。メンバーのストロングポイントをEXILEの強さの要因にして、確固たるものにしていきたい…。それがこれからのEXILE、LDHにつながっていけばと思います。

★カバー、知識の継承、俳優 マルチに活躍

TAKAHIROは昨年9月から、「EXILE RESPECT」シリーズと題して、楽曲をセルフカバーしている。

TAKAHIRO 僕も“ファン20年戦士”。ファンの皆さんに周年をお祝いしていただけるよう、1人1人の思い出をよみがえらせたらと思っています。懐かしさと新しさ、歴史と今後の可能性を一緒に感じていただけたらと思います。

SHOKICHIは、オーディション「iCONZ」で男性シンガー部門のプロデューサーを担当する。

SHOKICHI LDHで学んで培った知識やアイデンティティーを若い世代につなげて、EXILEやLDHに恩返ししていきたいです。才能はもちろん、好奇心や、愛、エネルギーに満ちたZ世代が来てくれたらと思います。

白濱はGENERATIONS、PKCZをはじめ、俳優、制作活動などマルチに活躍中だ。

白濱 充実しています! 28歳になって、将来自分がどうなりたいか、具体的にこの2年くらいで見つけていきたいです。作曲も一生続けていくと思います。若いトラックメーカーや映像クリエーターが集まって、いろいろな物作りができるような会社を、いつか作ってみたいです!

★「生きがい」「拠り所」「挑戦」個々に思う今

20周年の節目を機に、グループをさらに上昇させる。

白濱 僕や(佐藤)大樹の世代がどんどん押し上げていかないといけないと思います。僕たちが憧れてきたEXILEを、もっとかっこ良くできるように貢献していきたいです。

SHOKICHI EXILEエンターテインメントをワクワクしてもらえるように、ファンの皆さんへの感謝イヤーだと思います。それぞれの夢に向けても重要な1年になると思うので、集中して駆け抜けていきたいです。

TAKAHIRO EXILEが周年を迎える時にボーカリストとしていさせてもらえるのも、HIROさんをはじめオリジナルメンバーの皆さんが結成してくれたおかげですし、ファンの皆さんを含めて感謝の気持ちをこめてやっていきたいです。“成人式”というか、新たな節目だと思うので、夢を忘れずに頑張っていきたいです。

今、それぞれにとっての「EXILE」とは?

白濱 「挑戦できる場」です。後輩ですが、伸び伸び挑戦させていただいています!

SHOKICHI 「つかさどるもの」です。心のよりどころでもありますし、自分が信じるものです。

TAKAHIRO 「生きがい」です。看板であり、名字でもあります。生涯、「EXILE」という使命感を持って、大好きな歌を「EXILE」として届けていきたいです。【大友陽平】

◆EXILE

HIROを中心とした「J Soul Brothers」から01年に改名し結成。同年9月27日にシングル「Your eyes only~曖昧なぼくの輪郭~」でデビュー。08~10年、13年に日本レコード大賞など受賞多数。

◆EXILE TAKAHIRO(エグザイル・タカヒロ)

1984年(昭59)12月8日、山口県生まれ、長崎県育ち。06年、ボーカルバトルオーディションをへて、EXILEに加入。「EXILE RESPECT」シリーズでは先月9日から「優しい光」配信中。血液型O。

◆EXILE SHOKICHI(エグザイル・ショウキチ)

1985年(昭60)10月3日、北海道生まれ。07年1月、二代目J Soul Brothers(現EXILE THE SECOND)に加入。09年3月からEXILEに。14年6月、ソロデビュー。血液型A。

◆白濱亜嵐(しらはま・あらん)

1993年(平5)8月4日、愛媛県生まれ。10年4月に劇団EXILE入りし、12年4月、GENERATIONSに正式加入。14年4月にEXILE加入。今年、テレビ朝日系ドラマ「泣くな研修医」で主演など俳優活動も。血液型A。

※次回後編はHIRO&AKIRAが登場

(2021年9月19日本紙掲載)

EXILE20周年について語るEXILE TAKAHIRO(撮影・鈴木みどり)
EXILE20周年について語るEXILE TAKAHIRO(撮影・鈴木みどり)
EXILE20周年について語るEXILE SHOKICHI(撮影・鈴木みどり)
EXILE20周年について語るEXILE SHOKICHI(撮影・鈴木みどり)
EXILE20周年について語る白濱亜嵐(撮影・鈴木みどり)
EXILE20周年について語る白濱亜嵐(撮影・鈴木みどり)