歌舞伎俳優尾上右近(23)が25日、都内で自主公演「研の会」(8月6、7日、東京・国立劇場小劇場)の制作発表を行った。

 昨年に続く2回目の自主公演。今回は「仮名手本忠臣蔵」の5、6段目で早野勘平、舞踊の大曲「船弁慶」に挑戦する。

 右近は「(尾上)菊五郎のおじさんに勘平を教えていただきたいというシンプルな気持ちで選びました。自主公演は、勉強すべきお役がある以上続けたい」と話した。

 勘平には、きせるを吸うシーンがある。「僕自身はたばこを吸わないので、きせるの稽古を始めました。喫煙ルームという中の独特な時間が非常に面白いですね。裏方さんのいろんなジャンルの方がミックスで、入れ代わり立ち代わり来られる。立ち話でできない話ができるのも面白い」。

 他に市川染五郎、中村種之助、中村米吉、中村鷹之資、市村橘太郎、上村吉弥らが出演する。