25日朝、英オックスフォードシャーにある自宅で急死したジョージ・マイケルさん(享年53歳)が、ここ何カ月もの間、ヘロイン中毒と闘っていたとの報道が浮上した。

 英テレグラフ紙によると、今年初めには、ヘロインの過剰摂取で病院で治療を受けていたという。ある情報筋は同紙に、「彼は何度か、救急治療室にも運ばれた。ヘロインを使用していて、ここまで生き延びたことに驚いている」と語っている。

 さらに内部関係者は米情報サイトRadarOnlineに、「ジョージは長年にわたりHIVの陽性だったため、免疫システムは破壊されていた。しかし、ヘロインやコカインなどの麻薬が彼を死に追いやった。彼はヘロインなどの使用が心臓を破裂させると知っていたが、気にしなかった」と語った。

 マイケルさんの長年のマネジャーはメディアに、「死因は心不全である」と明かしたが、同サイトによると、これはヘロイン使用者によくある症状でもあるという。

 マイケルさんは08年に、コカインおよびマリフアナ所持で逮捕されるなど、長年にわたり麻薬中毒と闘っていたといわれており、家族は同サイトに、昨年7月にはスイスのリハビリ施設に入院したことも明かしたという。

 マイケルさんの長年の恋人でヘアスタイリストのファディ・ファワズさんはテレグラフ紙に、「2人でクリスマスのランチに出かけるはずだった。朝、彼を起こしに行ったら、ベッドで安らかに息を引き取っていた。最近は面倒なことがいろいろあったが、ジョージも僕も、クリスマスを楽しみにしていた」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)