アニメ制作会社サンライズは7日、1998年(平10)にテレビ東京とWOWOWで放送されたアニメ「カウボーイビバップ」の実写テレビシリーズを、米国のテレビ制作会社トゥモロースタジオと共同開発すると発表した。

 「カウボーイビバップ」は、太陽系で賞金のかかった犯罪者を追う“カウボーイ”と呼ばれる賞金稼ぎのスパイク・スピーゲル(声・山寺宏一)と相棒のジェット・ブラック(声・石塚運昇)が、宇宙船ビバップ号で宇宙を駆けめぐるSFアニメ。01年9月に劇場版「カウボーイビバップ 天国の扉」も公開された。

 トゥモロースタジオは、「プリズン・ブレイク」など人気ドラマシリーズを手がけたスタジオだ。サンライズは公式サイトで、同スタジオのマーティ・アデルステインCEOのコメントを紹介した。

 「サンライズは素晴らしい作品を製作し続けており、アニメーション業界の中でも最も革新的な企業の一社だと考えています。彼らと共に『カウボーイビバップ』という人気作品を米国、そして世界のマーケットに向け実写テレビシリーズとして製作できることが楽しみでなりません。アニメーション作品『カウボーイビバップ』が長期に渡って世界中の人々に親しまれていること、そしてアニメーション自体の人気が大きく拡大している現状を踏まえると、実写版は世界に大きな影響を与えることが出来ると信じています」(原文のまま)

 「カウボーイビバップ」は欧米でも人気が高く、米芸能サイト「バラエティ」は「欧米のアニメファンにニューウエーブを起こし、市場でも大成功した、全時代を通じて最高のアニメシリーズの1つ」と報じている。09年にはハリウッドで、キアヌ・リーブス主演で実写映画化の話も持ち上がったが、資金難で製作が厳しくなったと報じられていた。