歌手、タレントのはいだしょうこ(38)が13日、東京・北千住のシアター1010で、主演ミュージカル「ひめゆり」(同所で18日まで)の初日を迎えた。

 同作では初となる3年連続の出演。開演前取材に応じたはいだは、「毎回新鮮な気持ちです。『初めて自分の身に降りかかった』という気持ちを忘れずにやりたいです」と気合を入れた。

 沖縄戦での「ひめゆり学徒隊」の悲劇を描いた名作で、過去にははいだの憧れ、故本田美奈子さんも主演していた。はいだはプライベートでその公演を見に行っていたといい、「この舞台を見て(戦争を)リアルに感じとれて、席を動けないくらいぼうぜんとしちゃいました」と、かなり印象に残っている様子。「細い体で、演じるというより舞台で生きている感じがした。戦争の時代にいて、必死に生きようとするパワーが伝わってきて、衝撃でした」と振り返った。

 はいだも本田さんに追い付け追い越せと頑張っている。「夏に特集番組があったりするけど、普段戦争を思い出す瞬間って少ないと思います。戦争を経験されている方はほとんど亡くなっていて、伝えていかなくちゃって、舞台に関わって思いました。戦争の悲惨さ、残酷さを感じてもらって、もっと広がってほしい」と願いを込めた。