宝塚歌劇団月組トップスターの珠城りょう、トップ娘役の愛希れいかが1日、東京宝塚劇場で同組公演「浪漫活劇 All for One~ダルタニアンと太陽王~」の初日公開稽古を行い、囲み取材に応じた。

 同公演は7月14日から1カ月間、兵庫・宝塚大劇場で行っており、この日から東京に場所を移して来月8日まで上演する。主人公のダルタニアンを演じる珠城は「大劇場では本当にたくさんのお客さまに来ていただいて、すごくみなさまが楽しんでくださったのが伝わりました。東京公演でも楽しいひとときをお届けできるように頑張ります」と話した。

 愛希は「私自身も本当に楽しくて、わくわくしながら演じて参りました。東京の皆様にもそれが伝わるように、また明日から頑張ろうという気持ちになってもらえるように頑張ります」と意気込んだ。愛希はトップ娘役ながら異例の男役・ルイ14世を演じる。男役で入団後、娘役に転じた経歴も持つが「(苦労したのは)男性の声ですね。男の子としての声が難しくて、とにかく男役の方にお聞きしたりして、発声練習をしていました」と振り返った。

 また、前日夜に行われたサッカーW杯アジア最終予選で、日本代表がオーストラリア代表に勝利して6大会連続となる本大会出場を決めたことについて聞かれ、珠城は「朝、起きてニュースをつけて知りました」と明かした。続けて「スポーツもチームプレーで、みんなで1つの目標に向けて突き進んでいくというところと、(公演の)国や愛する人のために一丸となって突き進んでいくというところは同じなんじゃないかなと思います」と話した。

 同公演は古典「三銃士」をテーマに、「太陽王」と呼ばれたルイ14世が治めるフランスを舞台に、王のため立ち上がるダルタニアンの冒険物語。