湯原昌幸(70)荒木由美子(57)夫妻が8日、新潟市西浦区西川で行われた「越後にしかわ時代激まつり」に初参加した。

 江戸時代に代官所が置かれていたことにちなみ、当時の服装で町中を練り歩く町おこしイベント。湯原は殿様、荒木は奥方に扮(ふん)し、約1・5キロの道のりの代官行列を地元住民ら約70人と楽しんだ。

 夫婦そろって江戸時代の衣装で共演するのは、90年代後半に「(神奈川県の)小田原北條五代祭りに参加して以来、約20年ぶり」(荒木)という。

 馬にまたがった湯原は「天気もいいし風が気持ちいい。最高だ!」とご機嫌。沿道から「格好いいよ」などと声がかかると、笑顔で手を振って応えた。

 荒木は「夫が70歳を迎えて、結婚をして35年。そして私が芸能界デビューをして40年という節目の年。今日はよい思い出になります」。10代のころにもテレビの時代劇に多数出演しているが、「当時はすごく緊張をしていたが、今は本当に楽しめています」と笑顔を見せた。

 湯原と荒木が結婚をしたのは83年。その2週間後に湯原の母が病に倒れ、それから約20年に及ぶ介護の日々が続いた。荒木は介護ストレスから円形脱毛症になり、手の震えが止まらなくなったこともある。その経験を生かし、現在は介護のスペシャリストとして講演会を各地で行っている。

 12月6日に発売する37年ぶりの新曲「私はブランコ」のカップリング「ありがとうはエンドレス」も介護をテーマにした曲。「この曲を通して、介護に直面している人たちの力になりたい」と話した。

 演歌歌手の山口瑠美(37)と桜井くみ子(36)も娘役として参加。湯原、荒木のおしどり夫婦と一緒に祭りを盛り上げた。