フリーアナウンサーの小倉智昭(70)が、タレントのデヴィ夫人(77)が事務所の元経理担当によって少なくとも1億7000万円の横領被害に遭ったことについて「言い訳にならないですからね、自分のお金ですからね」と突き放した。

 30日放送のフジテレビ系「とくダネ!」は、デヴィ夫人が代表を務める芸能事務所「オフィス・デヴィ・スカルノ」(東京都渋谷区)の運営費を横領したとして元経理担当で無職の辻村秀一郎容疑者(60)が逮捕された事件を取り上げた。辻村容疑者は2011年から5年半にわたって経理を担当。容疑を否認しているが、着服額は総額1億7000万円に上るとみられている。

 デヴィ夫人は会見で、辻村容疑者が実直な人柄で信用していたと明かした。また、被害については銀行通帳を使わない海外生活が長かったためチェックをしていなかったと後悔。「お家が1軒建ってたなって思うと残念ですね。自分が集めた美術品や骨董(こっとう)品や絵画などを並べてお茶でも飲んで楽しい生活をしていたいと思っていたんですけど」としたが、「諦めるしかないでしょう」と語っていた。

 小倉はデヴィ夫人のコメントに「デヴィ夫人も答えにくいこともあるでしょう。お金持ちの社交界の人っていうイメージがあるから『1億7000万円、それはもう大変で』って言えないところもある」と推し量った。

 一方で、預金通帳をチェックしていなかったことに「残高をご本人が知らないくらい余裕がある生活っていうことなんでしょうかね」とセレブ生活に驚き、「(辻村容疑者に)この人だったら大丈夫だっていう思い込みがあったのかもしれないけど」と首を傾げた。「(通帳をチェックしなかったのは)どうしても仕事に追われて、っていうことになるのかもわからないですけど、言い訳にならないですからね、自分のお金ですからね、あくまでも」と突き放した。