来年9月に引退する安室奈美恵(40)のベストアルバム「Finally(ファイナリー)」が8日に発売後、初週で111・3万枚を売り上げ、ミリオンセールスを記録した。20日付オリコン週間アルバムランキングで1位を獲得する。発売初週のアルバムミリオン突破は04年の宇多田ヒカル「シングルコレクションVol.1」以来、13年7カ月ぶり。

 92年のデビュー以来の曲を収録した安室のオールタイムベスト盤は発売の詳細が明らかになって以降、CD店などに注文や問い合わせが相次ぎ、発売前日の7日までの段階で予約注文数が100万枚を超えるなど注目されていた。これまで10代、20代、30代と各年代でミリオンを記録しており、前人未到となる4つの年代での達成となった。

 CD不況が続く中、異例の反響といえる。東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」によると、購入者の多くは、安室と同じ30代から40代で、アムラーブームが起きた90年代のブレーク期をともにした男女が中心という。さらに同店は「10代や20代、50代や60代まで幅広い印象です」。店内では7日から写真展を実施中だが、盛り上がりを受けて、当初より1週間延長することも決めた。

 大手レコード店「タワーレコード」でも入荷から1週間で全店での売り上げが1位といい、広報室によると「10代、20代の方が親へのプレゼントとして購入されたり、世代が受け継がれている印象もあります」と話した。