ロックバンド、エレファントカシマシ(以下エレカシ)のNHK紅白歌合戦初出場が内定したことが15日、分かった。

 エレカシは今年デビュー30周年。人気は根強く、記念イヤーの今年は、30周年の集大成となるベストアルバムを発表。音楽番組に多数出演したほか、4月からバンド初の47都道府県を回るツアーを開始した。ツアーの合間を縫って、「ロック・イン・ジャパン」「サマーソニック」などの大型音楽フェスに出演。10~20代の若い世代にもファン層を広げた。一方、今年も28年連続で東京・日比谷野外大音楽堂公演を行うなど、毎年恒例イベントも大切に続けている。

 30周年記念シングル「風と共に」は、NHK「みんなのうた」6~7月度楽曲として放送された。同局BSプレミアムドラマ「全力疾走」主題歌に「今を歌え」が起用されるなど、NHKへの貢献度も高い。

 エレカシはボーカル宮本浩次(51)ギター石森敏行(50)ベース高緑成治(51)ドラム冨永義之(51)の4人組。宮本がつづる繊細さと力強さを併せ持つ歌詞やロック全開のパワフルなステージが魅力だ。「悲しみの果て」「今宵の月のように」が大ヒット。「今宵-」は70万枚以上を売り上げた。ファン層を広げた今年、ついに紅白初出場を決めた。紅白出場者は今日16日、NHKから正式発表される。