大みそかの第68回NHK紅白歌合戦(午後7時15分開始)の出場者発表会見が16日、都内の同局で行われた。

 デビュー30周年に、紅白初出場が決まったエレファントカシマシのボーカル宮本浩次(51)は喜びを爆発させた。「夢でしたから。本当に信じられない。どうすりゃいいんですかね」。

 明らかに人一倍テンションが高かった。時々、隣の三浦大知(30)や後方のメンバーに、同意を求めるように見つめながらコメント。立ち上がって前に出たり、髪をかきむしったりもした。会見直前までは落ち着いた様子だったという。関係者も「あんなに舞い上がった宮本さんを見たことがない」と驚くほど、夢実現の喜びは大きかった。

 口も滑らかだった。内定は「一昨日に聞きました」と告白。さらに「変な話ですが、出られるんじゃないかと勝手に思っていて、フェスの時期を調整して(出られなかった時の)言い訳もいろいろ考えて」と心情や裏話も明かした。

 記念イヤーだけに精力的に活動している。バンド初の47都道府県ツアーを開催中。「30周年で、地方(公演)がソールドアウト(完売)ばかりするようになりまして。また、節目の年でベストアルバムを出したりと、便乗商法。言わなきゃいいのに、便乗商法というか」。自分でツッコミを入れながらまくし立てた。

 「精いっぱい歌って、白組の勝ちに貢献できれば」と意気込む一方で、「会場に入る時から、どうしていいか分かりません…」。早速、緊張を口にし、初出場の初々しさをのぞかせた。【近藤由美子】