フジテレビは26日、4月から平日夕方の報道番組「プライムニュース(仮)」(月~金曜午後4時50分)のキャスターに就任予定だった元NHKの登坂淳一アナウンサー(46)の降板を発表した。今週の「週刊文春」にセクハラ疑惑を報じられていた。この日、都内で定例会見を行った宮内正喜社長(73)は「プライムニュースの看板になっていただける方と信頼していたので、このような結果は大変残念です」と話した。

 報道担当の岸本一朗専務(62)は「昨夜、所属事務所を通じて辞退の申し出があった。残念だが受け入れた。本人の辞退の意向については、我々が関知するところではありません」と説明した。同局は2年前、報道番組「ユアタイム」のキャスターに起用を決定した、ショーンKことショーン・マクアードル川上氏(49)が、経歴詐称問題で番組開始前に降板している。岸本専務は「2年前の教訓を生かせなかったと言われても返す言葉もない。結果的に調査が不十分だった」。

 フジテレビは地上波、BS、CS、ネットの4波で「プライムニュース」を共通のブランドとして4月から展開する。だが、BSフジ「LIVE プラムニュース」の秋元優里アナ(34)も、スタッフとの不倫騒動で降板中だ。

 登坂アナは所属のホリプロを通じて「報道は身に覚えのないことも多く、非常に残念ではあるが、新番組を傷つけることは本意ではない」などとコメント。ホリプロは引き続き登坂アナのマネジメントを行う。