東京・渋谷の老舗クラブ「青山蜂」が風俗営業法違反(無許可営業)の疑いで摘発されたことについて、クラムボンのミトが「こんなこと、あってはいけない」と訴えた。

 ミトは31日、ブログを更新。過去には同クラブで月1回のイベントを開催するなど18年以上前からつながりがあり、今回逮捕された経営者の後藤寛容疑者について「はっきり言って、後藤さんは逮捕されるような方では全くありません。びっくりするほど丁寧で、音楽とクラブに情熱を持ち、その情熱を途切れさせることないように別の飲食店も経営して、『蜂』という空間を、僕らや、音楽を愛する若者たちに提供し続けた方です」と、その人柄を紹介した。

 風俗営業法は2016年の改正で、店内の明るさが照度10ルクスを超えるナイトクラブのうち、午前0時~6時にアルコール類を提供し、音楽を流して客にダンスをさせる営業については繁華街などの一部地域でのみ許可制で可能となった。同クラブはこれに違反する「特定遊興飲食店の無許可営業」の疑いで摘発されたが、ミトは改正風俗営業法が施行される以前から営業を続けてきた同クラブが摘発されたことについて「不条理という他なりません。許可が取れる場所に移転しようにも、建物の所有者でもないですから、その移転するお金の保障を国がしてくれるわけでもなく、、」とつづった。

 ミトいわく、「青山蜂」と同様の状況にあるクラブは「実はあちこちあります。理不尽な形で“違法行為として経営しているクラブ”が数多く存在してしまっているのです」という。後藤容疑者を含む、そうしたクラブの経営者たちが置かれた窮状と苦労についてつづり、「同じ音楽を愛し、音楽に養われている僕には、やはりどう考えても納得できるものではありません。こんなこと、あってはいけない」と訴えた。