日本テレビは2日、インターネットドラマ「チェイス」を配信するアマゾンジャパンと制作会社のジョーカーフィルムズに対し、ストーリーが、自局による足利事件などの一連の報道を想起させるものだとして、文書で抗議したと明らかにした。

 同ドラマを巡っては、日テレ社員の清水潔氏が執筆したノンフィクション「殺人犯はそこにいる」とストーリー展開や情景描写が酷似しているとして、版元の新潮社が配信中止を申し入れていた。

 日本テレビは「チェイス」について、清水氏らが取材した2009年放送のドキュメンタリー「足利事件・暴かれた冤罪(えんざい)」などを「直ちに想起させる内容」と主張。事前の相談や通知もなかったとして「倫理的にも著作権法的な見地からも到底看過できない」と抗議した。

 アマゾンジャパンは「現在受領した書面について確認中です」とコメントした。