声優小野賢章が17日、東京・新宿バルト9で行われたアニメ映画「映画プリキュアスーパースターズ!」(池田洋子監督)初日舞台あいさつで「史上初の男の子プリキュアをやりたい」と大胆発言した。

 小野は劇中で、引坂理絵が演じる主人公キュアエールこと野乃はなが幼い頃、約束を交わした不思議な男の子クローバーを演じた。「まさか自分が、プリキュアに参加できるとも思っていなかったので光栄。約束がキーワードになっていますし、シンプルなんですけど本当に大切なことを、真っすぐ伝えていく作品だと思う。一端を担わせていただいたのは光栄」と出演した喜びを語った。

 小野は司会から、今後どんな役に挑戦したい? と聞かれると「やっぱり、プリキュアですかね。史上初の男の子プリキュアが…やるならプリキュアをやりたい」と野望を口にした。プリキュアは未就学の女児対象の作品で、女の子に夢を与える存在として描かれ続けてきた。04年の初代「ふたりはプリキュア」から、基本的に中学2年生を軸に、少女から中高生まで女の子がプリキュアになっており、男の子プリキュアはいない。

 この日は、テレビ朝日系で放送中の「HUGっと! プリキュア」(日曜午前8時半)に出演する引坂

、キュアアンジュこと薬師寺さあやを演じる本泉莉奈、キュアエトワールこと輝木ほまれを演じる小倉唯のプリキュア3声優が舞台あいさつの冒頭で、演じる各キャラクターの名乗りを上げた。その後、あいさつを行った小野は、キュアホイップとキュアミラクルを招き寄せ、3人の名乗りに負けじと「クローバー~~~!!」と絶叫。「すみません…何も思い浮かばなかったですけど」と言い、苦笑した。

 前日16日深夜には、シリーズ15周年を記念した「映画HUGっと! プリキュア■ふたりはプリキュア」が10月27日に公開され、「ふたりはプリキュア」の主人公キュアブラック(美墨なぎさ=声・本名陽子)とキュアホワイト(雪城ほのか=声・ゆかな)が登場すると発表された。キュアブラックとキュアホワイトが再びスクリーンに戻り、「HUGっと! プリキュア」の3人と夢のタッグを組む作品となる。「映画プリキュアスーパースターズ!」本編終了後にも特別映像が流れた。【村上幸将】