女優観月ありさ(41)の主演舞台「火花」(東京・新宿の紀伊国屋ホール)の公開舞台稽古が30日、同所で行われた。ピース又吉直樹(37)の同名小説の舞台化で、又吉も出演する。

 公開稽古を終えた2人はコメントを発表した。

 観月 原作には登場しない「観月ありさ役」を演じるのですが、小説の火花を朗読しながらストーリーテラーのように進行しつつも、観月ありさ役をやったり、神谷君(石田明)の恋人役をやったりと忙しく、切り替えが難しかったです。又吉さんとは普段も交流が多いので、正直照れてしまいます。コメディー要素が多い舞台で、芸人さんたちの前で笑いを取るのが難しいのですが、そんなときは笑いのバロメーターとして又吉君の笑い方を確認しています。肩の力を抜いて楽しんでいただきたいです。

 又吉 どちらかというと、緊張感はあるんですけど、今は楽しみになってますね。僕だけが特に緊張してたみたいなゲネになったかなとは思うんですけど、でもみんなの芝居を見ていていい意味で引っ張られるというか、「なるほど、こういう話なんや」っていうのがさっきのでなんか、分かりましたね。舞台の「その場でしか見られへん」っていうものと、今回のお芝居のお話自体がすごく相性いいと思うんで、ぜひ、足を運んでいただきたいなと思います。

 舞台は30日から4月15日まで。