宝塚歌劇団の花組人気スター水美舞斗(みなみ・まいと)が10日、兵庫・宝塚バウホールで、バウ初主演作「Senhor CRUZEIRO(セニョール・クルゼイロ)!」の初日を迎えた。

 迫力とセクシーさを兼ね備えた踊りに定評のある水美。得意のダンスを生かし、1幕は芝居仕立て、2幕はラテン調の熱いショー作品で、女役も披露した。

 ラテンの感覚を肉体に入れ込もうと、自宅では入浴時にもラテン音楽を聴き、タンゴなどの新ジャンルに挑戦することから、インナーマッスルを鍛えつつ、稽古を重ねてきた。

 入団10年を迎えた節目の年に、バウで悲願の初センターを得た水美は、星組の礼真琴(れい・まこと)、花組の柚香光(ゆずか・れい)、雪組の朝美絢(あさみ・じゅん)、月組の月城かなとら、各組の主力がそろう黄金世代の95期。「踊るのは一番好き。ショーは自分との勝負。引き出しを最大限に生かしたい」と言い、2幕約2時間、存分にダンスの力量を発揮し、観客を魅了した。

 バウホール公演は21日まで。