石原さとみ(31)が、7月スタートの日本テレビ系新連続ドラマ「高嶺の花」(水曜午後10時)で、脚本家野島伸司氏と念願の初タッグを組むことが24日、分かった。超ハイスペックな華道の家元のお嬢様役に挑む。取りえのない男性との“格差恋愛”を描いた作品で、相手役は銀杏BOYZ峯田和伸(40)が務める。

 石原が演じるのは、華やかな華道界に身を置き、抜群のルックスと才能を誇る“高根の花”、月島もも。孤独で繊細、世間知らずでストイックと、多彩な顔を持つ女性だが、エリート婚約者に二股をかけられた末に捨てられ、男性不信に陥ってしまう。

 そんなももが出会うのが、容姿、キャリア、家柄、財力、才能…すべてに絶望的格差があり、優しいだけが取りえの直人(峯田)。不釣り合いなはずの2人が互いの寂しさや優しさに気がつき心を通わせ、運命の恋に落ちていくさまを描いた、純愛エンターテインメントだ。

 女優として高い志を持つ石原は、長い間、脚本家として第一線で活躍する野島作品に憧れてきた。8年前に野島氏に知り合う機会があり、以来仕事でのタッグを熱望してきたという。

 「野島さんとやりたいとずっと言っていて、夢がかなった感じです」。一方の野島氏も「今のさとみちゃんで書けるのは最高のタイミング」と、機が熟すのを待っていたかのようだ。石原は「野島節がたくさん出てきてうれしい。『これこれ!』という感じだし、新しいものもある」と、脚本に手応えを感じている様子。作品を一言で「怒濤(どとう)のラブストーリー」と表現し、「せりふをキャッチしてもらって、心が動いたら当たりかな、と思います。お客さんを振り回せたらいいな」と意気込む。

 NHK朝ドラ「ひよっこ」で役者としても名をはせた峯田は、今作が民放連ドラ初レギュラー出演となる。「早く罵倒したいです」と撮影を心待ちにする石原に対して、「僕も自尊心をズタズタに引き裂かれたいです」と応じている。