生田斗真(33)瑛太(35)が26日、都内で、ダブル主演する映画「友罪」の公開記念舞台あいさつに出席した。

 神戸連続児童殺傷事件に着想を得た作品で、少年犯罪をテーマに扱う。元週刊誌ジャーナリストの益田(生田)は、同じ工場に勤める鈴木(瑛太)と友情を深めていくが、ある時、17年前に起きた凶悪事件の犯人が鈴木であることに気付いてしまう。調査を進めることで周囲の人々を巻き込みながら、それぞれの人生を動かしていく。

 生田は「願いがたくさん込められている作品。これからの日本社会を支えていくような、若い人に見てもらって、議論してもらいたい」とあいさつした。少年Aの手記を読み、撮影に臨んだという瑛太は「動物である以上、そういう衝動があることに共感めいたものを感じました。(役を)愛していないとできないので、鈴木を守るつもりで演じました」と難役の思いを語った。

 撮影中の生田について、共演の山本美月(26)から「テストの時からピリッとした空気で、圧倒されました」と明かされると、「つかみかかるシーンだったので、ワーッとなってたのかな」と恥ずかしそうな生田。「役者ぶっちゃってね」とおどけて笑わせた。

 また、佐藤浩市(57)から「役を1回入れて、吐き出すことの“吐き気”を分かっている」と独特の表現で褒められると、「佐藤さんは、撮影が終わっても現場でウロウロしている。本当に映画が好きなんだなと思って、うれしくなりました」と笑顔で応じた。

 生田と瑛太での次回作は? と聞かれると、瀬々敬久監督(58)は、96年公開の米映画「デッドマン・ウォーキング」を例に挙げ「生田君が死刑囚で、瑛太さんがそれを見る刑務官みたいな」と提案。生田は「次やるならポップなものがいいよねって、2人で話してたんですけど」と、瑛太と顔を見合わせて苦笑していた。

 夏帆(26)富田靖子(49)も登壇した。