8月5日に開幕する「第100回全国高等学校野球選手権記念大会」のNHKラジオ実況を、入局6年目の沢田彩香アナウンサー(名古屋放送局)が担当することが5日、同局の会見で発表された。

 女性アナが同ラジオ実況を担当するのは99年、藤井彩子アナ以来、19年ぶり2人目。開幕から大会中盤までの3試合程度を担当する予定だという。

 発表した同大阪放送局によると、沢田アナは関西出身。子どもの頃から高校野球が大好きで甲子園球場に通っていたといい、勤務地の放送局(沖縄、名古屋)で地方大会などの放送を担当し、研修にも積極的に参加していたという。今回は、そうした実績を認められての起用となった。

 会見に出席した大阪放送局の冨坂和男シニア・アナウンサー(51)は、過去にも女性で本格的に実況を希望するアナウンサーはいたが、実現できなかったと説明。「実況アナウンサーの育成というのは、長い時間とたくさんの現場経験が必要な世界。女性の場合は、若いうちから番組のキャスターとしての役割を求められることが非常に多い。番組がついてしまうと、現場をたくさん踏んだり、長い時間を訓練にあてるということが非常に難しくなってくるというのが実情」とし、女性が実況を務めることの難しさを説明した。

 沢田アナは、リオデジャネイロ五輪などのキャスター業務も務めながら、強い希望で「実況をやりたい」と志願。さまざまな研修や放送の舞台を踏み、実況としての経験を積んだ。

 冨坂アナは、「100回大会だから、記念大会だから女性を起用したということではない。実力で今回、選抜した」と話し、決定後に沢田アナと電話で話した。その際「(沢田アナは)ワクワクというよりも緊張していた。責任感を感じている様子だった」と明かした。

 なお、開会式などの実況を女性が担当したことはあるというが、テレビの試合実況はまだ無いという。