上川隆也(53)が6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたテレビ朝日系主演ドラマ「遺留捜査」(12日スタート、木曜午後8時)特別試写会で、小田和正(70)が歌うダブル主題歌「やさしい風が吹いたら」と「小さな風景」が、各話の物語によって使い分けられ、使う主題歌にあわせて物語が作られ、編集までされていることに驚き、感激した。

 「遺留捜査」は今回で第5シーズンを迎える。「やさしい風が吹いたら」は13年放送の第3シーズン、「小さな風景」は17年放送の第4シーズンのために書き下ろされた主題歌で、今回は小田がダブル主題歌としての使用を認めたという。上川は「驚きました。1つのドラマで2つの主題歌。見聞きしたことがない。作品によって適宜、使ってもいいという小田さんのお言葉を聞き、何て心の広い方だろうと思った」と驚いた。

 上川は、監督がどちらの曲をエンディングに使うかを考え、各話の物語を当て込んで作り、編集をしていると明かした。「エンディングに、どちらを使ってもいいという前提で『やさしい風が吹いたら』『小さな風景』を使うと当て込んで話を作り、編集している」。制作陣の中で「(曲を当て込んで物語を作り、編集する中、曲を)当ててみたら、そっちが、はまったというのがあるらしい。『こっちじゃなかった』というのが、既に起こっているらしい。豊かなエンディングを使わせていただく土壌がある。僕らも(各話によって)どっちの曲を使うか知らない」と苦笑した。

 上川は最後に「5シーズン目を迎えまして、うれしく思います。小田さんの曲のタイトルをお借りするなら、1本1本の“小さな風景”を、キャストと一緒に精いっぱい作り上げて、皆さんのお手元に“やさしい風”を届けたい」と語った。

 舞台あいさつには、栗山千明(33)があでやかな浴衣姿で登壇した。