NHK「ニュース7」の土日と祝日の気象情報を担当する気象予報士の国本未華さん(30)が、西日本が豪雨に見舞われた日の放送に「さまざまな葛藤がありました」と明かした。

 国本さんは13日、同番組のブログを更新。「西日本の豪雨、その深刻な被害が明らかになるにつれ、本当に心が痛みます。亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げます」と被害者を追悼し、「また、ご遺族の方や被災された皆様にお見舞いを申し上げます。猛烈な暑さが続いているので、復旧作業などは過酷で、熱中症も命にかかわる事態になりかねません。どうかこれ以上、命をおとす方がいませんように…そう祈るばかりです」とつづった。

 「西日本が豪雨の夜、私はニュース7で気象情報を担当していました。さまざまな葛藤がありました」と国本さん。「被害が刻一刻と拡大している状況の今、最も伝えるべきことは何だろうか? 情報を最も必要としている現地の方々に、私の声は届くのだろうか? 届くとすればどんな情報を知りたいのだろうか?など。番組スタッフとも相談し、迷い、悩み・・・とにかく、私に今できることを冷静にやるしかない、という気持ちで放送本番に向かいました」と当日の放送に臨んだ心境を明かし、「できる限り、遠くの方のお気持ちにも寄り添った防災情報を届けていこう、と改めて強く思った週末でした」との思いをつづった。