テレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」(木曜午後8時)の2日第4回の平均視聴率が11・8%(関東平均)だったことが3日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 遺留品を手掛かりに事件を捜査する「京都府警特別対策室(特対)」を活躍を描く人気シリーズの第5弾。マイペースな刑事、糸村聡を演じる上川隆也(53)のほか、前作に引き続き栗山千明(33)永井大(40)甲本雅裕(53)戸田恵子(60)らが出演。今シーズンから梶原善(52)が新メンバーに加わった。

 第4話のゲストは中山忍ほか。糸村聡(上川隆也)と釣りに出掛けた科捜研研究員の村木繁(甲本雅裕)は、経営コンサルタント、加藤明義の遺体を偶然発見する。石のようなもので頭部を殴られていた。

 糸村は遺体のジャケットから修正ペンを発見し、興味を示す。それは“美人過ぎる歯科医”として有名な河原真里(中山忍)が院長を務める歯科医院で配られていたものだった。

 そんな中、殺された加藤が志倉寛子という女性からの融資で会社を再建していたことが判明。寛子とその娘のさなみによると、亡くなった夫の啓介は友人だった加藤から借金をしており、それを保険金で返済しただけという。また、加藤が以前真里と交際しており、最近になって復縁を迫っていたことも明らかになる。

 警察歯科医でもある真里と知り合いの村木は、彼女が事件と無関係であることを証明するため、科捜研を飛び出して現場へ。そして糸村とともに川の上流で凶器となった石を発見する。しかし、石から検出された指紋は4年前に白骨死体となって発見された寛子の夫、啓介のものだった。

 エンディング曲は小田和正の「やさしい風が吹いたら」と「小さな風景」の2曲で、各話のイメージによって決められている。上川は「どっちかを当て込んで話を作っていたのに、最後の最後に編集し終わったらこっちじゃなかった、ってことが起こっている。そういう豊かなエンディングを作り上げられる土壌がある。ぜいたくですよね」と裏話を明かしている。