16日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「ハゲタカ」(木曜午後9時)の第5話の平均視聴率が9・9%(関東平均)だったことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 綾野剛(36)演じる鷲津政彦が、企業を食い荒らす“ハゲタカ”と非難を浴びながらも、経営不振の企業を鮮やかに買収し、再生させていくエンターテインメントドラマ。平成を駆け抜けた鷲津の20年間を描く。共演は沢尻エリカ(32)渡部篤郎(50)杉本哲太(52)光石研(56)小林薫(66)ら。

 第5話のゲストは高嶋政伸、竜雷太、筒井道隆ほか。

 総合電機メーカー「あけぼの」を狙う「ファインTD」の滝本誠一郎(高嶋)の策略と、元部下アラン・フジタ(池内博之)の裏切りにより、ホライズンジャパン・パートナーズを解雇された鷲津政彦(綾野)。佐伯宗徳(杉本哲太)や中延五朗(光石研)ら仲間たちと新たに「サムライファンド」を立ち上げる。

 一方「あけぼの」の再生担当執行役員、芝野健夫(渡部)は「ファインTD」の買収から会社を守るため、レーダー開発部の売却を検討する。その動きを知った鷲津と滝本は、水面下で「あけぼの」株の争奪戦を繰り広げる。

 その頃、ホライズンの新社長に就任したアランは鷲津が手掛けた企業の株式を次々と売却。その中には、松平貴子(沢尻)が社長を務める「日光みやびホテル」も含まれた。アランから2週間で51億円を用意するよう告げられた上、鷲津がホライズンを解雇されたことを聞かされた貴子は途方に暮れる。

 そんな中「あけぼの」製のコンピューターに不具合が生じ、株が大暴落する。「ファインTD」の後ろ盾になっているアメリカ大手の軍産ファンド「プラザグループ」による先制攻撃と判断した鷲津たちは、資金を調達し徹底的に「あけぼの」株を買い集める。「サムライファンド」と「ファインTD」の壮絶な株争奪戦が始まった。

 会見で光石は、綾野の現場での様子を「スッとしていらっしゃいますけど、おちゃめなところがある。役の反動だと思うんですけど、ふざけて裏声でしゃべったりとか、和ませるんです」と明かした。杉本も「鷲津とは違うキャラクターでやって、本番で鷲津に戻る」と続けると、綾野は「おふたりも目の奥がふざけている。僕を笑わせようとしている」と猛反論。和やかな撮影現場を思わせるやりとりで、取材陣を笑わせた。