作家の吉本ばなな氏(54)が27日、親交が深かった「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさん(享年53)の死去を受け、「心に穴が空いたようです」と悲しみをつづった。

吉本氏は28日、「ももちゃん、ありがとう、さようなら」のタイトルでブログを更新。「私たちは30年間、なかなか会えなくても、ずっと友だちでした。何年かに1回会って、元気かどうか確かめるときがいつも幸せで、ずっとお互いを好きでした。そしてお互いの才能を好きでした。いっしょに時代をかけぬけてきました」と振り返り、「いつまでも子どもみたいに無邪気で、とっぴょうしもないアイディアを思いついては天才的な行動力で実行してしまうところがあり、いつも超おもしろいギャグを言い、いつまでたってもお母さんにアイス買いすぎと怒られてて、でも本人もとてもいいお母さんで、情にあつく涙もろくて、優しかったさくらももこちゃん」としのんだ。

吉本氏はさくらさんの乳がん闘病を知っていたようで、「『ももちゃんは、どんなときでも必ず信じたことを実現してきた人だ。今回も大丈夫だよ』と書いたら、『私すごいね(笑)でも本当にいろいろありがとう。何度ありがとうって言っても足りないよ。私のありがとうがいっぱい届きますように!』と返事をくれた、それが最後のやりとりでした。どんなに体調が悪い状態でもそんなことが言える、優しい人でした」とつづり、死去を受け「どんなに淋しいか、死の知らせを聞いた日から、心に穴が空いたようです。私の青春がまたひとつ、終わってしまいました」と悲しんだ。