女優吉岡里帆(25)主演のフジテレビ系連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(火曜午後9時)の4日放送の第8話の視聴率が5・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが5日、分かった。前週より0・3ポイントのアップとなった。

視聴率は初回から7・6、5・5、5・8、5・5、4・8、4・9、5・3%だった。

義経えみる(吉岡)は、安定を生活を求めて東京都東区役所に就職、公務員になった。だが、最初に配属された「生活課」で待ち受けていたのは、個性豊かな職場の仲間たちと、生活保護の壮絶な現実だった。彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、知れば知るほど奥の深い、それぞれの人生があった。原作は週刊「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載中の柏木ハルコ氏の同名コミック。

ケースワーカーたちが、困難な仕事に立ち向かい、さまざまな転機を迎えていくが、主人公のえみるを暖かく見守る先輩ケースワーカーの半田明伸を演じる、井浦新(43)は、自身のターニングポイントについて「役者の仕事を始めた時が、大きなターニングポイント。人生が大きく変わりました。役者の仕事をさせていただかなければ、何をしていたんでしょうか。寒気がしますね」と話している。

第8話では、ケースワーカーとして2年目を迎えたえみる(吉岡)のもとに、利用者の赤嶺岳人(音尾琢真)が病院に搬送されたと連絡が入る。過度な飲酒で、アルコール依存症の疑いもあるという。しかし、当の本人は治療する気ゼロで、このまま飲み続ければ間違いなく死んでしまう。もう二度と利用者を死なせたくないえみるは、必死に説得し、何とか禁酒を約束させる。だが、数日後、赤嶺は再び酒を飲んで大暴れ。アルコール依存症はれっきとした病気で、自分の意思では治せないことを知る。

えみるはアルコール依存症について猛勉強を開始。先輩ケースワーカーの半田(井浦)のアドバイスで、断酒を目指す人たちが集まる“断酒会”を訪ねる。アルコール依存症患者と向き合うのは、ケースワーカーとして最も困難な作業だと知る半田から、「その覚悟はありますか?」と問われたえみるは、治療のきっかけを与えられるのは自分しかいないと奮起した。