俳優向井理(36)が14日、大阪・なんばパークスでWOWOWの主演ドラマ「連続ドラマW パンドラ4 AI戦争」(日曜午後10時、全6話)のトークショーに登場し、神対応でファンを沸かせた。

11日の放送開始を記念し、河毛俊作監督(66)と野外ステージに登壇した向井は、大阪の雰囲気について「すごく熱量がある。温かく見守ってもらえる」とあいさつ。小雨が舞う中、女性を中心に集まった約600人のファンからは黄色い声援が送られた。

神対応が見られたのは開始から5分が過ぎた頃。向井に続いて河毛監督があいさつし、ドラマの内容についてのトークに入るため、MCが2人を用意されたイスへ着席を促した時だった。向井が着席すると、10列以上に重なった客席からは、ため息のような声が漏れた。すかさず、その反応をキャッチした向井は「見えない?」と後方のファンを思いやり「立ってます。僕1人立ってます」。この紳士的な対応に、会場全体が歓喜で包まれ約30分、向井は立ったままでトークショーをやりきった。

向井の神対応に河毛監督は「年寄りなんで」と申し訳なさそうにしながらも「でも、これで向井君と身長が合った気がする」と笑わせた。

今作は人気社会派ドラマシリーズの第4弾で、テーマは「AI(人工知能)」。医療用AIを開発する医学者を演じた向井は「AIとちゃんと向き合うドラマって、日本でもほとんど無い」。今作は、AIとは何かに迫る内容で、作品をアピールした。

河毛監督も、便利になっている現代で、パソコンを例に挙げ「使ってるつもりで使われている。それがほんとに人間の幸福につながっていくのかどうかを、エンターテインメントで皆さんに考えていただくキッカケになれば」と話した。

08年の第1弾から10年続いている同シリーズにちなみ、「長く続けていること」を聞かれた向井は「飲酒ですかね」と回答。“宅飲み派”だという向井は、テンションが高い芝居をした後に帰宅すると、なかなか寝られないそうで「1度、(自身を)オフするルーティンワーク」と晩酌の存在を明かしていた。