King&Prince平野紫耀(21)主演映画「ういらぶ。」(佐藤祐一監督)の公開御礼トークショーを取材した。

平野はアイドルとしての人気はもちろんのこと、最近はバラエティー番組で見せる天然キャラでも注目を集める。この日もその“天然”を存分に発揮していたが、それよりも、格好つけない素の振る舞いに好感を持った。

トークショーは、SNSで募った質問に平野が答える形で進行した。別れた彼氏が忘れられないという恋愛の質問には「や~だな~こういうの」と照れつつ、「好きだったら別れて何年たっても戻る。それを信じて頑張ってくださいっ!」とサバサバ。かと思えば「皆さんも数年したら『違う○○担(=ファン)になります』って言うと思うんですけど、運命だったら僕は戻ってくると信じているので」と呼び掛けて、ファンの黄色い歓声を浴びていた。

また、男性は女性から告白されたいかという質問には「男として、されたくない」と断言してファンをうっとりさせた平野。次の瞬間には「告白されそうになったら、『平野くん、ずっと前から…』『ちょっと待って!』」と一人二役で告白を遮るシーンを実演し、笑いを誘った。最後は「相手が遮れるくらいゆっくりの速度で告白すれば」と謎アドバイスも飛び出し、これも独特の空気感を生んでいた。

30分という短い時間ながら、平野はテンポ良く計12の質問に答えた。質問箱に手を突っ込みながら「これ楽しい」「お仕事って気分じゃないな~」と終始ニコニコ顔で、心底楽しんでいる様子が印象的だった。整った顔立ちで言っていることもキマっているのに、その愛嬌(あいきょう)で決してお寒くならない。にじみ出る親しみやすさに、自然と笑みがこぼれるイベントだった。