女優真矢ミキ(54)主演のフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)の第6話が、12日放送される。

一昨年10~11月に放送された連ドラの第2弾。真矢が演じるのは、親から虐待を受けた子どもたちが一時的に避難、保護される子供シェルター「ハチドリの家」の食事スタッフ・九十九さくら。子供たちに食事を提供しながら、問題解決に立ち向かっていく。

義父から性的虐待を受け、それに気付いた実の母からも虐待を受けた白鳥マリアを演じる日比美思(20)は、本作が初めての連ドラレギュラー作。「マネジャーさんから電話をもらって出演が決まったと聞いたとき、自宅のリビングにいました。母が台所にいたんですけど、私がうれしさのあまり、声を上げて泣いたので驚いていました。実はこの前、後厄が終わったんです。その直後にこうして連ドラにレギュラー出演できて、縁起いいなって思っています。この役のオーディション当日は、いろいろなお仕事が重なって、バタバタだったんです。焦った気持ちでオーディション会場に入り、気が動転していて『すいません、私、汗くさくないですか?』って思わず聞いちゃったのを覚えています」と笑っている。

第6話では、出雲(島根)から「ハチドリの家」に帰ってきたさくら(真矢)を、貞子(井頭愛海)の出産が待ち受けていた。これまで一切言葉を発しなかった貞子が激痛に耐えられず、「痛い! 死ぬッ! 助けて!!」と大声で叫んでいる姿に驚くさくら。だが、さらなる問題が起こる。頼んでいた助産師がインフルエンザで寝込んでしまったのだ。すでに赤ちゃんの頭が見え始めている状態で、さくらは直ちにシェルターで出産させる事を決意する。

「1人で大丈夫なんですか?」と不安がる、スタッフの弁護士・川端哲也(柄本時生)や子どもたち。みんなを安心させるべく、「こう見えても2人産んでるし」というさくらだが、子どもたちはこんな時でも「こう見えてもって?」「若く見えるって意味でしょ」と軽口をたたく。さくらは女子たちに手伝いを命じ、出産の準備を始める。各自さまざまな反応を示し、一度はちゅうちょしたりはするものの、さくらの必死な姿と貞子の苦しみを前に、手伝い始める白鳥マリア(日比美思)、小宮山詩(祷キララ)、藤島玲奈(尾碕真花)、井口茜(柴田杏花)。ところが新城由夏(岡本夏美)だけはその輪に入るのを拒む。

出産の痛みにうめく貞子は、苦しみの中で徐々に記憶を取り戻す。出雲での出来事の断片が頭をよぎる中、息が荒くなり、呼吸困難に陥る貞子。そんな中、リビングで漫画を読んでいた由夏だったが、貞子の苦しむ声が耳に届き続けると、耐えきれず立ち上がり、スタッフルームに飛び込んで来る。貞子の手を握り気持ちを落ち着かせるよう、優しく声をかける。「頑張れ、貞子!」。みんなが“貞子”を連呼する中、徐々に本来の自分を取り戻しつつある貞子は「誰が貞子やねん…けったいな名前つけやがって…ホンマ腹立つわこいつら…」と怒りに近い気持ちで思い切り息むのだった。

やがて苦しみの末、赤ちゃんが誕生。それと同時に意識を失った貞子が、再び目覚めると…。