紀行番組「兼高かおる世界の旅」(TBS系)の案内役として長年親しまれた旅行ジャーナリストの兼高かおる(かねたか・かおる、本名兼高ローズ)さんが5日午後8時45分、心不全のため東京都港区で死去した。90歳だった。

兼高さんの香蘭女学校の後輩にあたる黒柳徹子(85)がコメントを発表した。

なんと悲しいニュースでしょう。

兼高さんは、大変に美しい方で、私の女学校の先輩でしたが、バザーなどで、卒業した兼高さんがいらっしゃる事がわかると、私たち在校生は、門から一列に並んで、キャーキャー言いながらお迎えをしたくらいの、私たちにとって大スターでした。

その後、テレビの「兼高かおる世界の旅」をお始めになり、まず、外国へ行くことの楽しさ、その国々の色々な習慣や違った文化、そんな中に、兼高さんはどんどん入っていらして、現地の人たちと交流していらっしゃいました。のちに、私はユニセフの親善大使になりましたが、行く先々で兼高さんの事を思い出していました。ドキュメンタリーをきりひらいた先駆者、兼高かおるさん、私たちに与えた影響は凄く大きいものがありました、心から感謝をしています、本当に本当に、お疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。 黒柳徹子

(原文のまま)