女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の11日に放送された第84話の平均視聴率が21・2%、12日放送の第85話が18・8%、14日放送の第86話が21・1%(ともに関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、神部(瀬戸康史)は、萬平(長谷川博己)が町工場で万能調理器の開発の手伝いをしている話を聞き、一緒に手伝うことにした。しかし、福子(安藤サクラ)は、神部とタカ(岸井ゆきの)の結婚生活を心配した。そんな時、信用組合に銀行から町工場を含む今後の融資を打ち切るという話がきた。萬平はどうにかならないか銀行に電話し説得するがいい返事が返ってこなかった。同じ時、香田家では忠彦(要潤)が美人画を始め、アトリエにモデルを呼んで描いていた。それを見た克子(松下奈緒)はあきれて、何も言えなかった。

ついに萬平と神部が手伝った万能調理器が完成した。しかし商品化するための資金のメドが立たずにいた。そこで萬平はその万能調理器を家に持ち帰り、福子や子供らに披露しジューサー機能で作ったリンゴジュースを振る舞った。そしてすかさず萬平は、初めて見た調理器に喜ぶ福子らに住んでいる家と土地を担保にして資金を調達したいことを相談した。鈴は大反対。福子は「約束が違う」と話すも渋々「分かりました」と承諾した。

後日、萬平の所に、梅田銀行から融資を担当している喜多村が直接、会社状況や担保、融資計画を確認するためにやって来た。その内容次第では資金援助ができないとのことだった。そこで萬平は直接、町工場で万能調理器を見てもらい、融資の確約を取りつけた、という内容だった。