俳優大泉洋(45)本上まなみ(43)の主演映画「そらのレストラン」(深川栄洋監督)が好評公開中だ。

道南のせたな町を舞台に、2人が演じるチーズ工房を営む夫婦と仲間の絆を描いた心温まる人間ドラマ。道内では札幌シネマフロンティアなど14館で上映されている話題作について、撮影秘話などを主演の大泉に聞いた。

作品のモデルとなった実在する夫婦は、妻が海の見える牧場で働くことを希望したことから結婚につながった。大泉はロマンチックな展開に「唐突すぎる。台本っぽい」と、当初は信じられなかったという。UFOに関するエピソードも登場する。こちらについても「変わった世界観を無理矢理作ってるんじゃない。不思議だなと思うけど本当なんですよ」と念を押す。

男の友情もテーマの1つ。循環農業に取り組むグループ「やまの会」のメンバーを大泉、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーいが演じている。大泉以外の4人は撮影中、宿泊先の八雲町からせたな町に往復約2時間かけて通っていたため団結力が生まれていた。「妙な結束があった。『劇団八雲』が生まれてしまった。延々と盛り上がっている」と嫉妬したという。今作は北海道の人と食の魅力を全国に発信するのも狙いで、大泉は「せたなの食材は良かった。特にノリのおにぎり。おいしかったな~」と振り返っていた。【西塚祐司】