脳科学者の茂木健一郎氏(56)が、スクリーンショットを含むインターネット上のコンテンツのダウンロードを違法とする文化庁の方針に疑問を呈した。

茂木氏は14日、「スクショが違法というのは妥当な判断なのか」のタイトルでブログを更新。文化庁の文化審議会著作権分科会で、権利者の許可なくネット上のコンテンツをダウンロードすることを全面的に違法とする方針が決まったことを受け、「いろいろとわからないことがある。まず、いわゆる『フェアユース』としての引用などとの線引をどこに置くのかということ」と書き出した。

「学校のレポート制作のために引用として画像を張ったり、会社のプレゼンのためにパワポで引用したりするような行為は、フェアユースの中に入るのだろうと思うけれども、そのあたりの線引がよくわからない」と疑問を呈し、「刑事罰の対象にするかどうかという話ではなく、そもそもフェアユースは違法ではないとはっきりと記すべきだし、社会的な合意も形成すべきだ」と指摘。「著作権分科会のメンバーがどのような構成なのか存じ上げないが、インターネット上の情報流通や二次創作などの利用の実態について、委員の方がどれほどの見識、ないしはヴィジョンを持っていらしたのか、疑問を持たざるを得ない」とつづった。